The quality of Maserati models
近年、マセラティは製品の品質と信頼性の向上に大規模な投資を実施し、非常に大きな成果を上げている。
マセラティ製品の品質と信頼性は、今や世界的にも高く評価されている。オーナーやカスタマーの期待や満足度の変化に常に気を配り、マセラティらしい情熱とともに製品開発や品質向上と取り組んだからこそ、現在のレベルまで引き上げたのである。
マセラティは、現状に満足することなく、製造工程の管理を厳格化し、さらにサプライヤーから供給される素材やパーツの品質にもこだわり、いっそうの高みを目指している。マセラティならではのプレステージ性の高い内装仕上げから、ハイテク・コンポーネントに至るまで、チェックを怠らない。
モデナ本拠のファクトリーで丁寧に組み立てられる製品は、組立工程の前から入念なチェックが行われる。たとえば、エンジンは、車両に搭載される前にテストベンチにかけられ、まず、20分間にわたって2,000rpmの定常作動テストが行われる。さらにその後は4,500rpmに回転を上げて20分、さらに6,000rpmの高回転で30分のテストが実施される。入念なチェックにより、マセラティ独自の性能基準を満たし、各国が施行する排ガス基準を満たしていることが確認される。マセラティ製品は、すべて厳しいテストに合格し、品質と信頼性が証明されている。
組立工程で実施されるテストは、開発段階から続く長いテストのフィナーレ。それぞれの製品には、開発段階から注意深い目が向けられ、試作車レベルでも公道テストによる耐久性や信頼性の向上が行われる。しかも、公道テストで使用される一般道は、敢えて過酷な場所ばかりを選ぶだけでなく、名うてのレーストラックにも遠征する。それぞれのテストには、製品開発、コンポーネントの信頼性および耐久性試験、製品の安全性および動的性能チェックなど、明確なテーマが付されている。
たとえば、ブレーキやクライメットコントロールのテストには、スペインや南アフリカの灼熱の砂漠や乾燥地帯が使われる。また、ギリシャの山岳地帯では、超高温と高度という難題がマセラティ製品を待ち受けており、その過酷さゆえに、特にエンジン摩耗やパフォーマンスのチェックに最適な場所と言われている。一方、極寒のスカンジナビアにも遠征し、グリップの低い氷雪・凍結路で電子制御セーフティデバイスの動作テストを行う。
マセラティには、モータースポーツの伝統も息づいている。過酷なレース環境を研究開発の場として、その成果を市販車開発に活かしているのだ。マセラティが初の製品をこの世に送り出したのは1926年のこと。それと同じ年、タルガフローリオに参戦したティーポ26は、デビューウィンを勝ち取っている。以来、さまざまな耐久レースを通じて、信頼性のレベルを向上させてきた。近年は、MC12とともにFIA GT選手権やスパ24時間に参戦、前者では総合優勝、後者では2勝をマークするなど、トライデントの伝統にふさわしい戦績を記録している。



